2014年4月19日に公開された綾野剛主演の日本映画。

作家・佐藤泰志の長編小説を映画化した作品で、愛を捨てた男と愛を諦めた女の物語を描いています。

原作者である佐藤泰志は芥川賞候補に幾度も名を重ねた人物。しかし、あと一歩のところで受賞には届かず、41歳で自ら命を経ったのです。

そんな不遇の作家が描いた唯一の長編小説こそが『そこのみにて光輝く』。

この作品は、第2回三島由紀夫賞候補作として注目され、2014年を代表とする映画として人々の記憶に刻みこまれました。

仕事を辞め自堕落な生活を送っていた達夫(綾野剛)が出会ったのは、まるで時代から取り残されたかのような生活を送る千夏だった。

病気の父と看病に追われる母、刑務所から出所した弟を支えるために昼も夜も身体を張って働き家族を支える千夏。そんな彼女に出会い、達夫は次第に惹かれていく―…。

佐藤泰志の作品と言えば、現代の日本を予知するかのような不思議な世界観の描写が見どころです。

その中でも『そこのみにて光輝く』は、佐藤泰志が自ら抱えた闇も相乗して、よりリアリティーな物語が浮き彫りにされていきます。

そんなリアリティーに全日本が惹かれ、『そこのみにて光輝く』は数々の賞を受賞。

佐藤泰志独自の現実性溢れる世界観はもちろんのこと、それ以外にも魅力がたくさんある映画です。

日本の映画界には欠かせない存在として名をあげる綾野剛の惹き込まれる演技はもちろんのこと、情緒豊かな表現を繰り広げる千夏役の池脇千鶴の演技も注目していただきたいところ。

底や光のコントラスト、文学を映像として表現する美しさ、僅かな希望で視聴者を救うラスト。たくさんの魅力が詰まっています。

私たちはこのサイトを通じて、映画『そこのみにて光輝く』のリアリティーや原作者である佐藤泰志、人々を魅了する主演者たち、そういった魅力を発信していくことで、一人でも多くの人に『そこのみにて光輝く』を知ってもらうことを目的としています。

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